子どもと絵本の広場 by 読み聞かせパパ

絵本『ティッチ』など、子育ては自分自身の生き直し。子どもを通して世界を見まわしてみよう。いっしょに絵本を読みながら。絵本の紹介と読み聞かせパパの体験談。

絵本『ティッチ』

ティッチは、小さな男の子です。
ティッチには、ちょっと大きなお姉さんのメアリと、
ずっと大きなお兄さんのピートがいます。

ウチも３人姉妹ですから、それぞれの立場で、この絵本の見方も違ったんでしょうね。

ピートはとっても大きな自転車をもっていて、メアリも大きな自転車をもっています。
でも、ティッチがもっているのは、小さな三輪車。

ピートは木の上まで上がる凧をもっていて、メアリも家の上まで上がる凧をもっています。
でも、ティッチがもっているのは、手の中でぐるぐる回るだけの風車。

ピートは大きな太鼓をもっていて、メアリはラッパをもっています。
でも、ティッチがもっているのは、小さな木の笛でした。

いつも、ティッチは惨めな思いをします。
傍で見ていてもかわいそうになります。
ティッチ、かわいそうだよね。
ウチの子が言ったことがあります。

ピートは大きなシャベルをもっていて、メアリは大きな植木鉢をもっています。
ところが、ティッチがもっていたのは、小さな種でした。

そして、その種は芽を出して、ぐんぐん、ぐんぐん　大きくなりました。

小さなものの中に、大きく育つエネルギーを蓄えてるってことでしょうか。
味わい深い絵本です。