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絵本 『 たろう の おでかけ 』など、子育ては自分自身の生き直し。子どもを通して世界を見まわしてみよう。 いっしょに絵本を読みながら。絵本の紹介と読み聞かせパパの体験談。

絵本 『 たろう の おでかけ 』

この絵本は、交通安全の絵本だったんだね。



リビングに広げておいた、この絵本を見て、
もう、大きくなって「読んで」なんて言わなくなった娘が、ぽつりと発した言葉です。
「これは、交通安全の絵本だったんだねぇ」

改めて見ると、そうだったということでしょう。
小さいときは、そうとも思わず楽しんで読んでいたんですね。
まんまと、作者の作戦に引っかかったんです。

作者の村山桂子さんが、こんなふうに書いています。
 
できるだけたのしく、明るく、単純な作品にいたしました。
幼児たちが、たのしみながら、自然に交通規則を覚えてくれれば幸いです。

まんまと、引っかかった。 ・・・ということです。
この絵本は、交通道徳を守ろうというテーマを奥の方に閉じ込めちゃっているんです。
それが、こどもに受けるわけなんでしょうね。

たろうは友達のまみちゃんの誕生日のお祝いに出かけようとしますが、
あんまり、うれしいものだから、はねながら歩いていくと、

「そんなに ふざけちゃ だめ だめ だめ」 と、お母さんに注意されます。
「だって、うれしいんだもの」
「それでも やっぱり、だめ だめ だめ」
「つまらない」

この先、オート三輪のおじさんにも、おまわりさんにも、郵便屋さんにも
同じように、「だめ だめ だめ」

そのたんびに たろうたちは、「つまらない!」
読み聞かせしてると、ウチの子たちもいっしょに 「つまらない!」

がまんしてがまんして、やっとたどり着いた、原っぱの
何という開放感!!!

みんな、とっとこ とっとこ とっとこ
原っぱの道では、もう誰も、
「だめ だめ だめ」 って、言いません。





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