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【絵本】からすたろうなど、子育ては自分自身の生き直し。子どもを通して世界を見まわしてみよう。 いっしょに絵本を読みながら。絵本の紹介と読み聞かせパパの体験談。

【絵本】からすたろう

からすたろう
夕食時、子どもが「カラスの真似ができるんだよ」というので、「やって、やって」ということになり、「カァー、カァー」と。思わずみんなで笑ってしまいました。「からすたろうみたいだっ!」って。しっかり、絵本が家族の心の中に刻まれてるって思える一瞬です。
「からすたろう」はアメリカで発表され、絵本に与えられる年間最高賞のコルデコット賞次席となった絵本です。(1956年) 地味で見逃してしまいそうな絵本ですが、素晴らしい一冊です。
からすたろうは、筆者の自伝的な作品です。作品のあとがきには、「この絵本を恩師にささげる」とあります。

アメリカで発表されてから60年近くになるが、その物語は決して色あせることはなりません。古臭さを感じさせない普遍的なテーマがあります。

主人公は、小学校入学以来ずっと誰からも相手にされず、一人で過ごします。入学したその日などは教室の床下に隠れていたり、それからも先生を怖がって勉強もしません。友達とも遊びません。

友達から「うすのろ」「とんま」と呼ばれながらも、休まず学校へやってくるのです。

6年生になって、クラスに新しい担任の先生がやってきました。先生は主人公の隠れた才能を見出し、男の子は学芸会でカラスの鳴き声を演じることになります。

その鳴き声の見事さにみんな感心させられます。そして、主人公が住んでいる遠くてさびしいところをはっきりと想像することができたのです。

なぜ、主人公がカラスの鳴き声を上手にまねることができたのかをみんなに説明してくれるのです。日の出とともに家を出て、日没に家に帰るつきながら、毎日毎日6年もの間…。 

みんなは、それを聞いて、長い間主人公につらく当たってきたことを思い出して泣くのです。

そして、卒業してからの主人公の様子も見事に描かれていてさわやかな幕切れです。

いじめや教育困難がいわれる現在ですが、こういう作品をまず、子どもに読ませてあげたいと思います。自分からは手に取りにくい作品かもしれませんから、大人が読んであげてほしいな、と思います。
 
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at 2012/11/21(水) 14:59 |

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