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絵本『ダンプえんちょう やっつけた』など、子育ては自分自身の生き直し。子どもを通して世界を見まわしてみよう。 いっしょに絵本を読みながら。絵本の紹介と読み聞かせパパの体験談。

絵本『ダンプえんちょう やっつけた』

ダンプえんちょうやっつけた (絵本ぼくたちこどもだ 2)

「子どもの心をもった大人じゃなきゃ、ダメだよ」
ウチの娘たちがよく言うことです。子どもに接する大人はすべて、子どもの心をもっていなくちゃダメだってことです。この絵本には、その見本みたいな大人が出てきます。見事な教育書と言えるんではないでしょうか。
あらためて、一人で読んでみました。大人なのに、絵本の世界に引き込まれました。ウチの子どもたちが夢中になっていたのが、よくわかりました。

読み聞かせには、長すぎて大変でしたが、寝る前によく読んであげました。ひとりで、黙読してみましたが、24分かかりました。

舞台は、港があって工場がある、働く人のたくさんいる町の中にある「わらしこほいくえん」です。「わらしこほいくえんには、うんどうじょうがありません」というから、無認可の保育園といったところでしょうか。

わらしこ保育園には、ブランコもすべり台もないけど、体の大きな園長がいるのです。子どもたちから、ダンプ園長と呼ばれています。

「なに、なに、ひがしはまの まちじゅうが わらしこの うんどうじょうだよ。」ダンプ園長は、そういって子どもたちをすみよし神社に連れて行き、石段をすべり台代わりに遊びます。もちろんダン園長も滑ります。

「そう、そら、どけ どけ。どかないと けがするぞう。」子どもたちは悔しくて仕方ありません。たかしはそれを見て、「あーあ、ぼく いちど ダンプえんちょうをはねとばしてやりたいなぁ」

粗野でメチャクチャに見えるダンプ園長ですが、子どもを悔しがらせ、やる気にさせ、やりきったすがすがしさを味わわせて・・・と、すごい教育者に見えてしまいます。

いちばん小さい、消極的なさくらが、見事に成長する瞬間も出てきます。ダンプ園長はただ者ではないぞ。

絵本を読んでもらってる子どもたちも、いっしょに遊びたいと思うに違いありません。みんな、ほんとはこんな毎日を過ごしたいに決まっています。わらしこ保育園の子どもたちは幸せだなぁ、としみじみ感じ入ってしまいました。

一見、粗野で不品行な感じですが、すごいものが詰まっているお話です。


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