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絵本 『 くんちゃんの はじめてのがっこう 』など、子育ては自分自身の生き直し。子どもを通して世界を見まわしてみよう。 いっしょに絵本を読みながら。絵本の紹介と読み聞かせパパの体験談。

絵本 『 くんちゃんの はじめてのがっこう 』


 末の娘が学校から帰ってきて、唐突に言いました。
「ちっちゃいとき、毎晩読み聞かせしてもらったのは良かったよ。」

娘はいつもに増して、語ります。
「一日いろんなことがあって、帰ってきて、寝る前に絵本を読んでもらうと、落ち着くんだよね。」

きっと、この絵本も、そんな役目を果たしたんだろうな。

とっても優しい絵本です。

学校って、こういうところであってほしいな、と親としては願ってしまいます。

こぐまのくんちゃんは、今日から一年生です。
学校への道で出会う、ミツバチにもコウモリにもビーバーにも、
「ぼく がっこうに いくんだよ。」

嬉しくってたまらないくんちゃんなのですが、いざ教室に入ると緊張してしまいます。
上級生が教科書を読むのを見て、自分が指されないかと、小さくなります。
上級生が字を書かされているのを見て、さっきよりもっと、小さくなります。
上級生が算数の計算をやらされているのを見て、もっともっと、小さくなりました。

そして、とうとう、開いていた教室の戸口から外に飛び出してしまいました。

先生は気づかないふりで、授業を進めます。
同じ一年生のハリエットとスージーが、
「ハリエットの“は”で始まる言葉を知ってますか」
「スージーの“す”で始まる言葉を知ってますか」と訊かれます。

そして、先生は黒板に“くんちゃん”と書いて、
「だれか、くんちゃんの “く”で始まる言葉を知っていますか」と尋ねます。

くんちゃんは、思いっきり背伸びをして、窓の外から叫びました。
「くま、くるみ、くまんばち!」

くんちゃんは教室に招き入れられ、場所を与えられます。
くんちゃんは、もう心配していませんでした。

くんちゃんの学校での最初の日が、こんなふうに暖かく終わって、ほっとします。

・・・・・・・・・・・・・・

こういう気持ちで、眠りにつけるのが最高!って思っていたのかな。
 




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